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ART IN TOKYO YNK 2024
「Art in Tokyo YNK」は、Yaesu、Nihonbashi、Kyobashi、から「新しいアートを発信していく」プロジェクトであり、東京スクエアガーデンアートギャラリーのエントランスで毎年行われる、若手アーティストによる現代アート展です。
それぞれの作品が持つ魅力と作品同士の調和する空間が、ビジネスパーソンの行き交うこのYNKエリアに、華やかさと新たな感性を吹き込んでくれるでしょう。
展示ディレクター
TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHI
※TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHIは、東京・京橋から現代アートの発信を行うことを目的に2021年に始動したプロジェクトです
獣花夢展|JU KA MU TEN
獣は花の夢を魅(み)る。
第6弾の「Art in Tokyo YNK」は「獣花夢展」と題し、辻宣、堀内マキコ、あべねい、石橋萌、及川春菜、Junsei Ohの6名のアーティストをご紹介いたします。
会場では、ガラスや樹脂、石粉粘土など、素材や表現方法の違う「獣」「花」「夢」が混じり合い、「獣花夢」という空間が生まれ、同時に次世代のアートの原石を見る貴重な機会となります。
会場に訪れるビジネスパーソンにとっても、日常の枠を超えた刺激的な体験をご提供出来ればと思います。
アーティスト紹介
辻 宣|Tsuji Nobu
1994年3月4日香川県生まれ。幼少の頃から自分とは違う力強い存在の”怪獣”の魅力に取り憑かれいつしか自分も怪獣になりたいと思い抱いていた。なりたかった怪獣という存在へと自己が変容し、憧れの具現化を石粉粘土を用いて探求する。
●コメント
幼少の頃、他者から指摘された華奢な見た目、流動的にうねっている骨の形、弱々しい様。そうした身体へのコンプレックスが根強く残っています。それと同時期に恐竜や怪獣といった人の枠を超えた力強い存在への憧れを強く抱いていました。弱々しい自分から逃避する為にごっこ遊びのような感覚で、自己を怪獣へと置き換え、幼少の頃の揺れ動いた感情、情動を掬いながら、憧れの姿を立体表現しています。
●作品
堀内マキコ|Makiko Horiuchi
神奈川県出身、茨城県在住。東京藝術大学彫刻科学部卒、同大学修士修了。 日本民俗学で表現される「マレビト」の神聖、畏れ、愛着が同時に存在する現象にインスパイアを受けた後、そこから派生する、特撮映画や幼い頃から親しんだアニメ、日本サブカルチャーにマレビトとの共通点を見出す。 その発見を交えながら自身の美術表現として、現代に生きる人間像、コミュニケーションの形の再認識を試みた「異物との遭遇」をテーマに表現を続けている。
●コメント
作品【SToP】について。こちらの作品は、普段私が制作のテーマとして掲げている「異物との遭遇」をより鑑賞者に実体験として捉えられるよう制作したものになります。私のいう〔異物〕とは、つまるところ人間を示しており、誰しもが成りうる存在です。つまり、誰かを異物だと感じる時、自身もまた異物であることが証明されるのです。東京の街を背景に、目の前に現れたそのヒトと対峙する。日常のなんでもない出逢いが、ひとつひとつ事件であり、革命であると私は考えています。
●作品
あべねい|Nei Abe
東京藝術大学デザイン科在学中。美しく、かわいらしく、時に奇妙で毒々しい花や果物の姿 に魅力を感じます。 自然の生み出す独特な美しさを再構築し、半立体作品とし て落とし込んでいます。
●コメント
美しく、かわいらしく、時に奇妙で毒々しい花や果物の魅力をグラフィック的な視点で再構築し、半立体作品として落とし込んでいます。作品の持つ、カラフルでポップで、少し不思議な世界を是非会場でご覧ください。
●作品
石橋 萌|Moe Ishibashi
ウミウシ作家。20代の頃ウミウシと出逢い、彼らの生き残るために進化した姿や生態に魅了され、ウミウシを描くようになる。彼らを窓にして、自らの慣れ親しんだものの記憶を編み込みながら制作している。
●コメント
ウミウシは種類によって色や形大きさなどが全く違っており、描きだすと止まらなくなりました。へんてこで美しい生き物に少しでも興味を持っていただけたら幸いです。
●作品
及川 春菜|HARUNA OIKAWA
宮城県出身、東京都在住のアーティスト。主にガラス素材を使い作品制作を行う。焦点を曖昧にさせるガラスボックスの立体作品『MANUAL FOCUS』や、お守りをテーマにした彫刻作品『Amulet lovers』など、「sympathy(共感)」をテーマに、現代アート作品を展開している。
●コメント
本展では「MANUAL FOCUS」シリーズを展示いたします。このシリーズは、モチーフをモザイクガラスで覆うことで、ディテールを曖昧にさせ、物事の本質を問いかける作品です。表面的に物事を捉えてしまう危うさや、美化された記憶と事実との相違、それでも良いと思ってしまう人間の適当さ。”分かりづらいけど、なんか分かる”そんな感覚を共感してもらえる表現を目指しています。
●作品
Junsei Oh
立命館大学経済学部を卒業後に渡英し、ロンドン芸術大学(University of the Arts London, Central Saint Martins)でファインアート及びファッションデザインを学ぶ。ファッションアイテムを制作する上で免れない無駄になる生地をどうにか生かせないかと模索し、それらをファッション作品と同じコンセプトのアート作品に仕上げることに辿り着く。中国で生まれ育ち、10歳に日本へ越し、24歳でロンドン芸術大学へ通い始める。様々な文化に触れながら、自身のルーツについて考えを巡らした際、根幹に近所のお寺参りの景色があることに気付き、それをコンセプトに制作を始めた。父親の商売祈願のために付き合わされた幼少期のお寺巡りでの煙ったい記憶を表現している。宗教そのものの意味よりも、日々の生活に通ずるわびさび、建築の装飾によって培われた色彩感覚を活かし、オリエンタルでありながらもモダンの要素を取り込んだ作品作りを心掛ける。
●コメント
今回の展示を通してみなさんの心に彩りを添えられたら幸いです。
●作品
ART IN TOKYO YNK 2024
獣花夢展|JU KA MU TEN
開催日程:11月11日(月)~2025年1月10日(金)
※土日祝、12月31日(火)~2025年1月3日(金)閉館
開催時間:10:00~19:00 ※1月10日(金)は18:00まで
会場:東京スクエアガーデンアートギャラリー(1階オフィスエントランスホール)
入場料:無料
主催:TOKYO CONTEMPORARY KYOBASHI、東京建物株式会社
協力:東京スクエアガーデン、四季彩舎、TOMOHIKO YOSHINO GALLERY
公式インスタグラム:https://www.instagram.com/art_in_tokyo_ynk/